- FXってどう見ればいいの?
- チャートってなに?
- FXの注意点はある?
FXを始めたばかり、これから始める方は何を見たらいいのか分からないですよね…
今回は、そんな方へ向けて記事を書きました。
この記事では、FXチャートを見るための基本知識からポイントまで解説していきます。
画像を使いながら分かりやすく解説していくので、最後まで読んでくださいね!
目次
チャートの基本知識
FXのトレードを行う手法は『ファンダメンタルズ分析』と『テクニカル分析』の2つに大別されます。
- ファンダ分析:国の経済活動やその状況を示す指標を用いて将来の値動きを予測する手法。
- テクニカル分析:過去の値動き、チャートを分析して今後の為替動向を予測する手法。
FXではこのようにチャート画面が表示されます。
このチャートを見ながら相場を分析してトレードを行うのが『テクニカル分析』です。
今回は、テクニカル分析において必須科目と言えるチャートの見方を解説していきますね。
チャートとは
FXのチャートは価格の動きを可視化したグラフであり、ローソク足と言われる一定期間の値動きを表すものによって作られていきます。
ジグザグと上下に動いているチャートは、機械的に動いているのではなく相場に参加している投資家、トレーダーの取引によって動いているのです。
つまり、チャートの見方を理解するということは、チャートから相場参加者の心理が読み取れ、勝ち組のトレードに乗れるチャンスが増えるということですね。
相場参加者の心理については、こちらの記事で詳しくまとめています。
ローソク足の見方
ローソク足とは一定期間の値動き(価格の変動)を表したもので、ひと目で現在の為替レートが分かるように表示されています。
ローソク足からは4本値(始値、終値、高値、安値)を読み取ることができます。
始値:ローソク足が開始したレート
高値:ローソク足を作る時間の中でもっとも高いレート
安値:ローソク足を作る時間の中でもっとも安いレート
終値:ローソク足が終了したレート
始値よりも終値が高ければ「陽線」、逆であれば「陰線」と言われます。
ローソク足についてはこちらの記事で深掘りしています。
チャートの見方
FXトレードで勝ちトレードをする上で大切なのは、優位な流れ(トレンド)に沿ってエントリー(注文)をして値動きに乗ること。
つまり、チャートのトレンド方向を読み、適切なタイミングで「買い」「売り」の注文を入れるスキルが必要になるということですね。
ここからは、チャートの見方、トレンドを掴む上で大切なポイントを3つ解説していきます!
じっくり読んでください。
チャート画面の縦軸と横軸
まず、チャート画面の見方ですね。
こちらは、僕が使っている『DMM FX』のチャート画面になります。
チャート画面での横軸は時間経過を、縦軸は価格を表しています。
こうしてみると、過去から現在までどのくらいの時間でどのように為替レートが変化しているのかが分かりますね。
チャートにはトレンドがある
チャート分析を行う上で理解しておきたいのが『ダウ理論』です。
ダウ理論は、米国の証券アナリストであったチャールズ・ダウ氏が提唱したチャート分析理論で、現在でも多くのトレーダーがチャート分析の原理原則として意識している理論です。
多くの相場参加者が意識しているという「事実」が、ダウ理論を機能させているんですね!
優位なトレンドに乗って値幅を狙うFXでは、多くのトレーダーに意識されているこの『ダウ理論』を学ばない手はありません。必ず頭に入れておきましょう。
ダウ理論では、チャートのトレンドについて明確に定義されています。
『安値を切り上げながら高値を更新している状態を上昇トレンド』
『高値を切り下げながら安値を更新している状態を下降トレンド』
『発生したトレンドは明確な転換サインが出るまで継続する』
「どういうこと?」と思う人も多いかと思いますので、図で解説しますね。
図で見ると「上昇トレンド」「下降トレンド」がわかりやすいですね。
このトレンドに沿った方向へのエントリーで利益を抜くトレードが『多数派に乗ったトレード』というわけですね。
ダウ理論については、こちらの記事でさらに詳しくまとめています。FXでは必須科目なので、必ず読んでください!
時間軸を意識する
チャートは異なる時間軸で見ることができます。
チャートがどの方向に勢いがあるのかは大きな時間軸から確認することが大切です!
なぜなら、相場の勢いは大きな時間軸ほど強力だから。
週足や日足の大きな波の中に、4時間足、1時間足といった流れがあり、さらにその波の中に15分足や5分足などの小さな値動きがあると認識してください。
例えば、下の図を見ると日足(上位足)では綺麗な上昇トレンドが出ていても、1時間足や5分足といった下位足では上昇トレンドと下降トレンドを繰り返しているのがわかりますね。
このように上位足から各時間足のチャートを分析することを『マルチタイムフレーム分析』といい、僕自身もこのチャート分析手法を主にトレードに臨んでいます!
このチャートの見方ができるようになると、一時的な値動きに惑わされることなく大きなトレンドはどっちに向かっているのか理解でき、狙うべき方向がわかってきます!
マルチタイムフレーム分析を活用した環境認識のやり方は、こちらの記事を読んでください。
初めは時間軸ごとの認識に慣れないこともあるかと思いますが、実際のチャートを繰り返し見て実践していく中で理解できてきますよ。
FXチャート分析に合わせて使うテクニカル指標
チャート分析を行う上で、テクニカル指標と呼ばれるものを合わせて分析することで、相場分析の精度を高めることができます。
テクニカル指標とは、過去の価格の推移をグラフ化したチャートの形状などから、今後の値動きを予想するテクニカル分析で使われる指標を指します。
移動平均線
移動平均線とは、一定期間の価格の平均を線として表示するテクニカル指標です。
相場のトレンド、強弱を一目で読み取ることができる初心者にも扱いやすいもっとも主要なテクニカル指標のひとつです。
種類は、単純移動平均線(SMA)、加重移動平均線(WMA)、指数平滑移動平均線(EMA)がありますが、SMAが一般的に使用されています。
この移動平均線が意識され、トレンドのサポートやレジスタンスとして機能することも頻繁にありますね。
短期線が中長期線を上へ抜けるゴールデンクロスが出現すると買い、短期線が中長期線を下へ突き抜ける(デッドクロス)と売りのシグナルと言われ、トレンドの転換サインとして捉えるトレーダーも多くいます。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、移動平均線をもとにした統計により一定期間の価格から相場の振れ幅を測定するテクニカル指標です。
真ん中の移動平均線の上下に2本ずつラインがあり、(+2σ、+1σ、−1σ、−2σ)トレードに用いる際には、+2σ、−2σのラインが意識されることが多い傾向にあります。
こちらも、主要なテクニカル指標のひとつですね。
実践で役立つチャートパターン3つ
チャートを分析していると、頻繁にいくつか特徴的なチャートパターンを見ることがあります。
これらのパターンは、覚えておくと実践トレードで役に立つはずです。
今回は、主要なチャートパターンを3つ紹介しますね。
サポート、レジスタンス転換
チャートを見ていると、下値や上値を支える「意識されるライン」がよく見られます。
下落した時に下値を支えるラインを「サポートライン」
上昇した時に上値を支えるラインを「レジスタンスライン」
と呼ばれます。
そして、このような節目となるラインをブレイクした後、今度はその役割が転換することが多いのです。
例えば、レジスタンスラインがブレイク後にサポートラインとして機能するといった感じですね。
これのパターンは「レジサポ転換」と言われ、トレンドの転換サインとして使いやすいパターンですね!
ダブルトップ(ダブルボトム)
ダブルトップ、ダブルボトムは、これからトレンドが転換するサインとして多くのトレーダーが意識するチャートパターンです。
ダブルトップ:上昇トレンドで2つの山を作って下落するパターン
ダブルボトム:下降トレンドで2つの谷を作って上昇するパターン
そしてダブルトップの谷の部分、ダブルボトムの山の部分を『ネックライン』というのですが、このネックラインはその後意識されてサポートやレジスタンスラインとして機能しやすいのも重要なポイントです!
ネックラインの機能はレジサポ転換の原理と同じですね!
同じようなパターンで「トリプルトップ、トリプルボトム」といったものもあります。
保合いパターン
チャートの高値と安値が徐々に収束していく形を「三角保合いパターン」と言います。
最終的に上値の抵抗ラインまたは下値の抵抗ラインをブレイクすると、その方向にチャートが動きやすいといったパターンです。
これも比較的良く見られるパターンですね。
その他のチャートパターンも知っておくと、有利な位置でのエントリーに役立ちます。
こちらの記事を参考にしてくださいね!
実際にトレードをする際の注意点
FXは自分の大事な資金を使って行う投資です。
多くのチャンスがある一方、ひとつ間違えれば大きな損失を生んでしまう可能性もあります。
ここからは、FXで実際にトレードを行う上で注意すべき点を3つお伝えしていきます!
必ず読んでくださいね。
FX相場に絶対はない
チャートの見方や分析方法を覚えたとしても、それが必ず機能するとは限りません。
『FX相場に絶対はない』
これを肝に銘じてください。
どれだけ腕を磨いたトレーダーであっても、現在から5分後、10分後の値動きを完全に予測することは不可能なのです。
自身のチャート分析を根拠にトレードに挑んだとしても、過信しすぎるのは禁物。
自分の思惑と反対方向に動いた場合、どこまでの損失を許容するのかはしっかりと決めた上で注文を入れましょう。
経済指標をチェック
テクニカル分析で戦う方も、経済指標はチェックが必要です。
「自分はテクニカル分析派!!ファンダメンタルズは関係ないよ」
と思っていては危険です。
FXは通貨の取引によってチャートが動くので、そこには必ず国の経済状況や指標が大きく関係してきます。
特に大きな経済指標の発表の前後には、テクニカル分析が機能せず大きな損失を被ってしまうことも。
テクニカル分析をもとにトレードをする方は、大きな経済指標の発表前後は、「ポジションを持たない」あるいは「持っているポジションを手放す」といったリスク回避も重要。
経済指標を根拠にトレードをしなくても、リスク回避として把握しておくことは大切ですね!
いつどんな経済指標の発表があるのか、トレードをする前に必ずチェックする癖をつけましょう。
いきなりリアルトレードはやらない
いきなり自分の資金を使ってFXトレードをすることはオススメしません。
チャート分析の手法を自分のものにするには、やはり繰り返し練習が大切。
まずは、デモトレードを使って自分の資金をリスクに晒さずしっかりと手法を身につけていきましょう!
とはいえ、資金が減るリスクの無いデモトレードと自分の大切な資金を扱うリアルトレードとでは、トレードに臨む緊張感は全く違います。
デモトレードに少し慣れてきたと思った段階で、少額からリアルトレードでの練習も開始していき、トレードメンタルを鍛えていきましょう。
実際のチャートを見て練習しよう
最後まで読んでいただきありがとうございました!
特に初心者の方にとってはとても大切な内容になってますので、1度読んで理解した気にならず何度も読み返してくださいね。
そして、今回学んだことを実際のチャート画面を見て復習・実践してください!
この記事が参考になれば幸いです。
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