・円安・円高とは?
・FXとの関係は?
・円安・円高時のトレードの注意点は?
円安・円高ってよく聞くけど、イマイチ理解できていない。
FXとどんな関係があるの?
こんな疑問にお答えしていきます!
この記事では、円安・円高の仕組みと為替相場との関係について解説していきます!
目次
円安・円高の意味
FXは、為替相場の値動きに対して利益を狙う投資です。
そのため、円安や円高といった為替の動きは大きく影響してきます。
まずはその仕組みから覚えておきましょう!
円安とは?
円安とはその呼び名の通り、外国の通貨に対して円の価値が低くなる状況を指します。
例えば、米ドル/日本円の為替相場が「1ドル=100円」から「1ドル=125円」になった場合は円安・ドル高となります。
あなたがアメリカ旅行に行くとして、円を米ドルに両替するとしましょう。
1万円を米ドルに両替する際、「1ドル=100円」の場合は、1万円を100で割って「100ドル」が手に入ります。
一方、「1ドル=125円」の場合は、1万円を125で割って「80ドル」が手に入ります。
この時、1ドル=100円の時に比べて、1ドル=125円の時にもらえるドルが少なくなりますね。
つまり、ドルに対して円の相対的価値が低くなっているため、「円安・ドル高」ということです。
円高とは?
円高は、円安の仕組みが理解できていれば、その反対と考えればOKです。
外国の通貨に対して、円の価値が高くなる状態ということになります。
例えば、「1ドル=100円」から「1ドル=80円」になった場合は円高・ドル安になります。
1万円を米ドルに両替する際、「1ドル=100円」の場合は、1万円を100で割って「100ドル」が手に入ります。
一方、「1ドル=80円」の場合は、1万円を80で割って「125ドル」が手に入ります。
この時、1ドル=100円の時に比べて、1ドル=80円の時にもらえるドルの方が多くなりますよね。
つまり、ドルに対して円の相対的価値が高くなっているため、「円高・ドル安」ということです。
為替相場が動く要因とは?円高・円安に動く理由
為替相場が円安や円高に動く要因は様々考えられます。
・短期的要因:銀行の介入や要人の発言、経済指標の発表
・中長期的要因:金利や輸入・輸出による変動
詳しく説明していきますね!
為替変動の短期的要因
短期的な円安や円高といった為替の変動には、大きく2つの要因が挙げられます。
・中央銀行による為替介入
・要人の発言
中央銀行による為替介入
国は、自分の国の通貨の価値が上がりすぎたり、下がりすぎてしまうことを避ける傾向にあります。
そのため、為替相場があまりに大きく動いた場合には、中央銀行が為替介入を行い、相場を安定させることがあります。
要人の発言
政府要人の公的な場面での発言や重要とされる経済指標の発表があった際には、通貨の取引が活発になることがあります。
このようなイベント時には、短期的に大きな為替相場の変動が起こることがあります。
為替変動の中期〜長期的な要因
中期〜長期的な円安や円高といった為替の変動には、大きく2つの要因が挙げられます。
・金利による変動
・輸出や輸入による変動
金利による変動
一般的に、金利が高くなった国の通貨は買われ(上昇)、金利が低くなった国の通貨は売られる(下落)傾向にあります。
金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買うことで、多くの利益を得たいと思う人が多いからです。
このような理由から、金利は中期〜長期的に為替相場を変動させます。
輸出や輸入による変動
国境を越えた物の売買も為替変動に影響します。
例えば、日本の輸出が拡大した場合、代金を支払うために外国の通貨を円に交換する動きが増えます(円を買う動き)。
従って、輸出が増加すれば為替相場は円高へ導かれるのです。
逆に、日本の輸入が拡大した場合はこれと反対の動きが起こるため、円安が加速します。
FXは円安でも円高でも利益を狙える!
FXには、「買い」「売り」の2つの注文方法があります。
そのため、円安(上昇)・円高(下落)どちらでも利益を狙うことができます。
どんな局面でも利益が狙えるというのは、FXの大きなメリットですよね!
FXトレードの注意点
円安・円高どちらでも利益を狙うことができるFXですが、トレードを行う上での注意点もあります。
・レバレッジを掛けすぎない
・メジャー通貨でトレードを行う
・経済指標時のトレードは避ける
レバレッジを掛けすぎない
FXには「レバレッジ」という仕組みがあります。
レバレッジは、少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みのことで、最大25倍までかけることができます。
例えば、10万円の資金があれば250万円あるものとして取引ができるということですね!
このレバレッジによって、小さな資金で大きな利益を狙えるというメリットがあるのですが、逆に言えば損失も大きくなってしまうリスクが伴います。
特に初心者のうちは、レバレッジを低くしてリスクを抑えたトレードをしていきましょう。
まずは、レバレッジを5倍程度に抑えて始めていくのがおすすめです!
レバレッジの倍率の計算については、以下を参考にしてくださいね。
自分の資金力にあった取引量を把握しておきましょう。
(現在の為替レート×取引通貨量)÷証拠金(資金)=実効レバレッジ(倍)
メジャー通貨でトレードする
FXトレードはメジャー通貨で行うのがおすすめです!
メジャー通貨とは、外国為替市場で取引量が多い通貨を指します。
代表的なメジャー通貨は、米ドル・ユーロ・ポンド・円などが挙げられますね。
メジャー通貨は、国の情勢の情報も得やすくテクニカル分析も機能しやすいため、売買のタイミングも掴みやすくなります。
逆に、マイナー通貨では情報も得ることが難しく、テクニカル分析も機能しづらくなるため無闇に手を出すのはオススメできません。
経済指標時のFXトレードは避ける
先述したように、重要な経済指標の発表があるタイミングでは短期的に大きな為替変動が起こりやすくなります。
このようなタイミングでは、テクニカル分析が機能しないことも多くあるので、思わぬ損失を被るリスクがあります。
経済指標の発表時のトレードは避けましょう。
円安・円高を理解してFXトレードをしよう!
様々な要因で変動する為替相場ですが、円安・円高どちらでも利益が狙えるFXはとても魅力的ですね!
円高・円安など相場の仕組みを理解することで、FXトレードがより楽しくなるはずです!
一方で、時には予期せぬ値動きが発生することもあるため、リスク管理の知識も身につけておく必要があります。
メリット、デメリットを理解した上で、FXに取り組んでいきましょう!
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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