FXの売りから入る(空売り)とは?メリットやデメリット、注意点を解説!

FX基礎知識
悩み・疑問

こんなお悩みを解決していきます!

FXで相場が下がった時に、どうやって利益を出していけば良いのか悩んだ経験がある方は多いのではないでしょうか?

今回は、FXの売りから入るトレードのポイントやメリット・デメリットを解説していきます。

FXの売り(空売り)とは?

FXにおける空売りとは、為替通貨ペアの価格が下落した際に利益を狙う注文方法です。

空売りでは、まだ持っていない通貨ペアを「後から買い戻す」ものとして先に売ることを指します。

FXで「売りから入る」「ショート」「売りポジション」などと言われる行為は、全て「空売り」と同義になります。

FXで売りから入るデメリット

FXで売りから入ることのデメリットを解説していきます。

ひとつずつ解説していきますね。

マイナススワップの発生

売り注文をする際には、マイナススワップに注意が必要です

スワップとは、「スワップポイント」や「スワップ金利」と言われます。

スワップポイントやスワップ金利は、取引している通貨間の「金利差調整分」のことです。

例えば、「高金利の米ドルを買って低金利の日本円を売る」場合、この通貨間の金利差分の利益を受け取ることができると言う仕組みになります。

しかし、ここで注意したいのが、この逆の場合には「金利差分を支払わなければいけない」と言うことです。これを「マイナススワップ」と言います。

取引をする通貨ペアの金利を把握していくことが重要です。

日本円と外国通貨のペアで取引をする場合、日本円は2024年現在、比較的低金利の通貨になるため、多くの場合は売りで入るとマイナススワップが発生することが多くなります。

スワップポイントは、ポジションを保有したまま翌営業日に持ち越したときに付与されるので、売りポジションをできるだけ翌日に持ち越さない、通貨ペアを変えて取引するといった対策ができます。

売り注文はタイミングが難しい

成り行き注文で売りトレードをする場合には、買いで入るよりもタイミングが難しい場合があります。

理由としては、価格が下がっていく相場というのは、多くのトレーダーに対して「心理的な不安や恐怖」を与えやすいためです。

皆さんも感覚的に分かると思いますが、上昇と下落を比較した時、「落ちていく」という現象の方が不安やネガティブな印象を受けやすいですよね。
これが、自分の資金がかかっている相場の世界では、より強力に感じられるのです。

価格が落ちていく相場では、買いポジションで含み益や含み損を抱えていたトレーダーが心理的に焦りやすく、「利確の売り」や「損切りの売り」などを行うため、「売り」が加速しやすくなるのです。

その結果、価格が下がる相場では、急激な下落の動きが度々発生します。

このような急激な値動きの場合、エントリーのタイミングや利確、損切りをするタイミングは非常に難しくなります。

FXで売りから入るメリット

デメリットをお伝えしましたが、売りで入るトレードにはメリットもあります。

下落相場でも利益を狙える

買いや売り注文が簡単にできるFXでは、上昇している相場でも下落している相場でも常に利益を狙うことができます。

国の情勢が良くても悪くても、価格が上がろうが下がろうがどんなタイミングでも利益を得るチャンスがあるというのは、FXの大きなメリットと言えます。

比較的短時間で利益が伸びやすい

先ほどお伝えしたように、下落していく相場というのは、上昇していく相場と比較して急激に落ちやすい傾向にあります。

ですが、逆にこの傾向を利用して上手く売りで入ることができれば、短時間で大きな値幅を狙うことが出来るというメリットに変わります。

もちろん、練習や経験は必要ですが、売りトレードのスキルを高めることで効率良く資金を増やすことが出来るようになるはずです!

必ず損失になるリスクも想定して、損切りなどのリスク管理を徹底した上で練習していきましょう!

FXで売りから入る際の注意点

FXで売りから入る際の注意点を解説していきます。

ポジポジ病に注意

買いだけでなく、売りからも入ることが出来るFXでは、理論上どんな相場のどんなタイミングでもトレードで利益を狙うことができます。

このように選択肢が多い状況では、「ポジポジ病」に陥りやすくなります。

これは、特にFX初心者に多いのですが、相場を見ては常に利益を狙いたくなってしまい、頻繁にトレードを繰り返してしまう現象です。

「常にポジションを持っていないと不安」「利益を獲得するタイミングを逃すのが嫌だ」といった心理状態から無駄なトレードを繰り返してしまいます。

ポジポジ病になってしまうと、根拠のない無駄なトレードが増えてしまい、損失のリスクが高まってしまいます。

売りという選択肢もあるFXですが、自分のトレードルールを明確にして、根拠のあるところだけでトレードをするように心がけましょう。

必ず損切りを使う

トレードを行う際には、常に損失方向に動くことも想定して損切り注文を使うことが重要です。

どれだけ敏腕のプロトレーダーであったとしても、相場の未来を完全に予測して100%勝ち続けることは不可能です。

そんな相場の世界で成功するには、勝ち負けを繰り返しながらも、損失を抑えて利益を重ねていくことが重要になります。

FXでは、1回で大きな利益を狙うことももちろん大切ですが、いかに損失を小さくするかというリスク管理が最も重要と言えるのです。

特に売りポジションは、決済のタイミングが難しくなります。

常に最悪のケースを想定しながら損切りを活用してリスク管理を徹底していきましょう。

売り注文で利益を出すポイント2つ

売り注文で利益を出すために重要なポイントを解説していきます。

下降トレンドを見つけて順張りトレード

FXでは、チャートで相場の方向性や流れを示す「トレンド」を見つけ、トレンドが発生している方向にエントリーをする「順張り」という手法が基本になります。

トレンドとは、価格が上昇と下降を繰り返しながらも一方向に向かう動きをしているチャートの波形で、「上昇トレンド・下降トレンド」の大きく2種類に分けられます。

また、トレンドはそれぞれ定義があるので、必ず頭に入れておきましょう。

トレンドの定義は「ダウ理論」をもとに考えられています。ダウ理論をまだ理解していないという方は、必ず読んでください!

売りで利益を出すには、下降トレンドが発生している中で、出来るだけ高いところで売りを仕掛ける必要があります。

そのためには、ジグザグと動いている山の部分でエントリーが出来ると大きな値幅を狙うことができるのです。

下降トレンドにおける山の部分を「戻り高値」と言い、ここで売りを仕掛けることを「戻り売り」と言います。

まずは、この基本手法の順張りを実践して覚えていきましょう。

レンジ相場は逆張りも有効

FXでは、順張りの他に「逆張り」というトレード方法があります。

逆張りとはその名の通り、チャートが動いている方向とは逆の方向に注文を入れる方法です。

つまり、逆張りの売りで入る場合には、チャートが上昇している局面で売りを入れることになります。

売りの逆張り手法で利益出したい場合には、「レンジ相場」を狙っていきましょう。

レンジ相場とは、一定の値幅で価格が上下している状況を指します。

詳しくはこちらの記事を参考にしてください!

このレンジ相場では、多くのトレーダーの迷いがある状態で、一定の価格帯の上限や下限には売りや買いの注文が溜まりやすくなります。

レンジ相場では、レンジの上限に売り注文が溜まりやすくなるので、上限で反発して下落する動きが予想されます。

そのため、レンジ相場であれば上限のライン付近で売り注文を仕掛ける「逆張り」が有効なのです!

ただし、レンジの上限ラインを抜けてしまった場合にはすぐに損切りをするなど、リスク管理は徹底した上で行いましょう。

FXは売り注文も使って効率良く利益を狙おう

買いでも売りでも利益を狙うことが出来るというのは、FXの大きなメリットのひとつと言えます。

買い注文だけでなく売り注文も使いこなせるようになると、利益を獲得する機会が増えるため、効率良く資金を増やしていくことができます!

まずは今回お伝えした内容をしっかりと知識として身につけ、実際のFXトレードで実践練習を重ねていきましょう。

FX初心者の方であれば、まずはリスクの低い少額のトレードやデモトレードで練習を重ねて、スキルアップをしていくことをオススメします!

こちらの記事では、オススメのFX口座を紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね!

この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました